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呪いは「オカルト」か?「科学」か?


■呪いはオカルト?それとも科学?
「丑の刻参り」について科学的に考察してみました。



■そもそも丑の刻参りとはなんぞ?
この呪法の概要を説明致しますと、
・怨念を込めながら藁人形を作り、呪いたい相手の髪などを埋め込む
・白装束&頭にゴトクに刺した火のついたロウソクを身につける
・丑の刻(午前二時頃)に神社などの御神木に五寸クギで打つ
・呪っているところを誰にも見られないように遂行する
呪いにも宗派や地域色みたいなものがありますので、住んでいる地方や
地域の信仰、伝承によって異なる部分もあるとは思いますが、概要は
こんな感じで理解していただければ良いかと存じます。

■現代医学でも証明されている呪いのギミック
さて、ここからが少し科学的な解説となります。「プラシーボ効果」というものを御存じでしょうか?
医者が初期の鬱病患者なんかによく使う偽薬なんかがいい例です。
ただの小麦粉・・・正確には増量剤であるデンプン(*1)や乳糖のみの錠剤でも偉そうな医者が「これは鬱に凄くよく効く薬なんですよ」などと言って、飲ませると自己暗示のような状態で本当に効いてしまうのです。

こういった偽薬(プラシーボ)による治療に有効な効果の事を「プラシーボ効果」というのです。
もちろん小麦粉の固まりみたいなモノですから、特殊な体質の人を除いて副作用はありませんが、信じない人にはききませんし、しょせん思い込みなので限界があります。
呪いはちょうどこの逆の効果、「マイナスプラシーボ効果」を狙うのです。


■基本は暗示と洗脳で相手の精神を崩壊させる
具体的には、まず、相手の精神的なバランスを崩すことです。
いえ、もちろん心霊的な事を言っているわけではありません。
つまり相手を「不安に落とし入れる」のです。
そうして精神的に不安定になり、心理的ガードが甘くなった状態になったところで、「マイナスの暗示」をかけるワケです。
基本的に人間の精神なんてものは結構もろいもので事故の記憶でトラウマにかかったり、小さな不安も継続すれば、うつ病となって体が本当に不調になったりするものなのですから。

■昔のヒトはどうやって実践したか
「丑の刻詣り」を例に説明すると、昔は現代と違って人間がよく通る場所である神社に相手の名前が書いてある紙とわら人形が
一緒に釘で打たれていれば、本人が目撃しなくても付近に住む人が目撃して井戸端会議じゃありませんが、本人に99%伝わります。
本人が呪いを信じていればすぐに不安に陥り体の不調を感じることになります。
仮に本人が信じていなくとも昔は迷信を科学よりも信じる傾向が強かったためこの手の噂はよく広まりましたし、周囲の人間がこの呪いを信じている限り、結果的に不安に陥ることだけはまず、間違いないでしょう。

次に釘のささった部分に効果が表れる理由ですがこの時代の人の中でも(むしろこの時代の人の方が)丑の刻詣りは有名なものでしたので例え本人が知らなくとも周囲の人が哀れな本人に呪いの内容を教えるでしょう。
そうすると、知らず知らずの内に本人は暗示にかかり釘のささっていた部分を
意識しているうちに自己暗示にかかっていくのです。ここまでくると実際に呪いの効果が出てしまったわけですから、噂は誇張され広まっていき本人は不安の泥沼にはまっていくことになります。

さらに不安からくる食欲の減退や的外れの治療の副作用よって身体の抵抗力が落ちているところに本当の病気にかかってしまい、昔は今のような良い薬もありませんから、大した治療もできず、そのまま・・・というわけです(毒)

■現代でも使えるの?
ちなみに現代社会では、自分の家の中とか私有地で藁人形に釘を打つのは合法ですが、特定の人物の名前を写真を付けた藁人形を
公共の場所で釘で打ち付けると、場合によっては細かい法律に触れて若干の罰金など重罪とは言いませんが、ちょっとした罪になる場合もあります。
もっとも、それ以前に現代社会において呪いを心から信じる人も少ないですし、このような「丑の刻参り」はもはや科学的根拠のない
「よくおじいちゃんおばあちゃんの語る迷信」となりつつあります。

しかしながら、こういった「不安やストレスを与えることで、自らの手を汚さずに社会から追放する」というのは現代社会でも学校や会社で「イジメ」や「パワハラ」として一般的に行われています。
特に社会不安が大きな現在、既得権益を持った老害がウサ晴らしで、年間3万人とも10万人とも言われるヒトが自殺していくのは、ある意味、現代社会の「呪い」とも言えるではないでしょうか。


*1 日本で販売される薬は有効成分がとてもわずかでほとんどが増量剤であるデンプンや乳糖で構成されているため、日本の薬局のことを「デンプン専門店」と言う薬理系の人もいるとかいないとか。

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